日本のケベック研究
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11 鈴木智子の主要業績: 主要論文 1「ケベック児童文学における「歴史物語」の変遷」、『Cabaret Voltaire 明治学院大学大学院 文学研究科フランス文学専攻紀要』、第9号、2010年、pp.31-49。 2「≪第29回日本カナダ文学会年次大会シンポジウム:カナダ児童文学の動向≫、ケベックの児童文学」『カナダ文学研究』第19号、2011年、pp.31-36。 3『ケベック児童文学の発展』、課程博士論文、明治学院大学、2012年。 インタビュー要旨 1.まず簡単に自己紹介いただき、これまでやられてきたご研究の主要テーマは何かお話しください。 鈴木智子と申します。私は2012年まで明治学院大学大学院フランス文学科の博士課程に所属しておりました。博士課程の合間に1年休学し、2003年から翌年にかけてフランスのリモージュ大学で修士2年に所属しました。その後明治学院大学に戻り、2012年に『ケベック児童文学の発展』という論文を提出し、課程博士を取得しました。 2.現在のご研究の具体的なテーマと結論についてご説明いただけますか。 主要な研究テーマは、カナダフランス語圏の児童文学がどのように発展してきたのかについてです。博士論文では主にケベック児童文学のおおまかな発展をたどりましたが、その発展の中心にあったのは、常に歴史物語であったと結論付けました。 現在はこの歴史物語のほかに、各時代にどのような作家が活動していたのかを再考し、作品を詳細に読み込んでいくことに興味を持っています。また、青少年に向けた文学の発展についても考察しています。 3.今後のご研究の課題や抱負についてお聞かせください。 これからは絵本の分野についての研究を進めたいと思っています。すでに日本では、ケベックの作家であるマリールイーズ・ゲーのステラシリーズなどが翻訳されていますが、その数はあまり多くありません。すでに翻訳されている絵本だけではなく、まだ知られていないケベックの児童文学作家の絵本を、日本で翻訳、紹介したいと考えています。また、絵本だけではなく、ケベック児童文学の作品をもっと日本へ紹介したいと思っています。 また数年後にケベックの大学で研究をしたいので、その準備をしています。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------

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