日本のケベック研究
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31 大石太郎の主要業績: 著書(分担執筆) 1.「カナダのエスニック社会」山下清海編『エスニック・ワールド―世界と日本のエスニック社会―』明石書店,pp.88-97, 2008年 2.「大西洋カナダ」日本カナダ学会編『はじめて出会うカナダ』有斐閣,pp.218-227, 2009年 論文等 1.「カナダ・ニューブランズウィック州における言語使用状況とその形成要因」『季刊地理学』第53巻,pp.1-20, 2001年 2.Ethnic persistence of the Acadians and its regional characteristics in New Brunswick, Canada. Geographical Review of Japan, Vol. 74B, pp.117-131, 2001. 3.「カナダの英語圏都市におけるフランス語系住民の言語維持とフランス語系コミュニティの発展」『地学雑誌』第115巻、pp.431-447, 2006年 4.Recent trends in ethnic geography in Japan. Geographical Review of Japan, Vol. 81, pp.303-310, 2008. 5.「ケベック―カナダのなかの独自の社会―」『新地理』第59巻第3号,pp.18-24, 2011年 インタビュー要旨 1.まず簡単に自己紹介いただき、これまでやられてきたご研究の主要テーマは何かお話しください 関西学院大学国際学部で地理学を担当している大石太郎です。私は大学院生のときからカナダの公用語マイノリティに関心をもち、研究を進めてきました。一つの国のなかに二つの公用語が存在するとはどういうことなのか、フィールドワークの過程で自分自身でもいろいろなことを経験しました。 2.現在のご研究の具体的なテーマと結論についてご説明いただけますか。 10年くらい前から、カナダの公用語マイノリティのなかでも、ケベック州の、とくにモントリオールに居住する英語を話す人々の調査をしています。彼らはフランス語を流暢に話す一方で、ふだんは英語で生活し、英語のメディアを好んで利用しています。そして、彼らはケベックに愛着をもちつつも、ケベック社会に統合されていないと感じていることを明らかにしました。 3.今後のご研究の課題や抱負についてお聞かせください。 カナダの公用語マイノリティの調査を続けていくつもりです。そして近い将来、これまでの研究成果を一冊の本にまとめたいと考えています。また、カナダやケベック州、モントリオールを地理学の視点から紹介する本も書きたいと思っています。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------

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